
徳田八十吉の価値と相場を知るなら古美術骨董専門買取えんやグループへ
徳田八十吉は、石川県の九谷焼を代表する陶工の系譜で初代から3代目まで、それぞれ独自の技法と作風で九谷焼の発展に貢献しました。
元々、日本画家を目指していた初代「徳田八十吉」が九谷焼の窯元「𠮷田屋」の青手に心を奪われ古九谷焼の技法や釉薬の研究に情熱を注ぎ、古九谷様式を現代に蘇らせただけでなく、新たな表現の可能性を切り開きました。彼の努力により、古九谷の伝統が継承されつつ、新たな九谷焼の表現が生まれ、後の世代に大きな影響を与え1953年に上絵付(九谷)の人間国宝に認定されました。青・黄・紫・紺青の四彩を用いる技法で知られ、その絵付け技術と芸術性で高い評価を得ました。又、「深厚釉」と呼ばれる独自の彩釉を開発しました。
二代目は近代的な九谷焼を推進し、新しい技法「涌象」を開発しました。
この技法は、二種類の色粘土を練り込んでろくろ成形した後に上絵付けを施すもので、九谷焼の表現領域を広げました。1958年のブリュッセル万国博覧会でグランプリを受賞するなど、国内外で高い評価を得ました。
三代目は伝統と革新を融合させた作品で知られ、「彩釉」という独自の技法を生み出しました。この技法は、約70色を使い分け、色の濃淡(グラデーション)のみで作品を仕上げるもので、従来の九谷焼では表現できなかった繊細で奥深い美しさを表現しました。
また、金や銀などの貴金属を用いた作品や、陶器とガラスの融合作品など、新しい表現も追求しました。1997年に人間国宝に認定され、国内外で高い評価を受けました。三代目の代表作には、鮮やかな群青色を特徴とする作品があり、海外でも多くの作品を発表して高い評価を得ました。また、古九谷の学術研究にも尽力しました。
歴史的価値をもつ、徳田八十吉が作陶した作品をお持ちで売却先をお探しになっている方がいらっしゃいましたら是非、陶芸品買取のえんやにお声がけ下さい。
徳田八十吉の買取は美術工芸品・作家物買取えんやにお任せください。

鑑定人 | 遠藤大祐 |
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出身高校 | 法政二高 [ 野球部OB ] |
出身大学 | 法政大学社会学部 |
趣味 | 歴史の勉強及びゴルフ |
特技 | 鑑定及び野球・囲碁 |
加盟団体 | 東京商工会会員/東京美術倶楽部 桃李会会員/東京美術倶楽部 親和会会員/全国美術商連合会会員/東京美術倶楽部 桃椀会会員/東京美術倶楽部笹塚会 |
九谷焼を代表する陶工の系譜【徳田八十吉】
徳田八十吉は、九谷焼を代表する陶工の系譜として知られています。
初代は古九谷吉田屋の作風の再現に取り組み、「深厚釉」という独自の彩釉技法を開発し、1953年に人間国宝に認定されました。二代目は近代的な九谷焼を推進し、海外でも高い評価を得ました。
三代目は、古九谷の技法を基礎に「耀彩」という独自の技法を生み出しました。この技法は、四彩を組み合わせて美しいグラデーションを作り出すもので、1000°Cを超える高温で焼成することで釉薬が溶け出し、混ざり合う効果を利用しています。三代目は西洋の抽象芸術からインスピレーションを受け、宝石のような輝きを表現しました。当初は批判もありましたが、やがて九谷焼の新しい技法として認められ、1997年に人間国宝に認定されました。
徳田家の作品は、伝統を守りながらも革新を続け、国内外で高い評価を受けています。現在は四代目が活動を継続しており、九谷焼の発展に大きく貢献しています。
徳田八十吉の略歴
1873年 | 初代徳田八十吉誕生 |
1920年代 | 「深厚釉」技法を開発 |
1953年 | 人間国宝に認定 |
1907年 | 2代目徳田八十吉誕生 |
1923年 | 初代の養子となり師事 |
1956年 | 二代目徳田八十吉を襲名 |
1988年 | 八十吉の名を長男に譲り、百々吉を名乗る |
1933年 | 三代目徳田八十吉誕生 |
1971年 | 第18回日本伝統工芸展で優秀賞NHK会長賞受賞 |
1977年 | 第24回日本伝統工芸展で日本伝統工芸会総裁賞受賞 |
1983年 | 「耀彩」技法を開発 |
1988年 | 三代目徳田八十吉を襲名 |
1990年 | ’90国際陶芸展グランプリ受賞 |
1991年 | 第11回日本陶芸展でグランプリ・秩父宮賜杯受賞 |
1993年 | 紫綬褒章受賞 |
1997年 | 重要無形文化財「彩釉磁器」保持者(人間国宝)に認定 |
1961年 | 4代目徳田八十吉誕生 |
1990年 | 石川県九谷焼技術研修所を卒業 |
2010年 | 四代目徳田八十吉を襲名 |
鑑定人が教える徳田八十吉の作品価値と相場
徳田八十吉は現在までに四代を数える九谷焼の窯元で、初代八十吉は古九谷写、特に釉薬の研究に没頭し吉田屋写の優品を多数再現させました。
現在においても初代徳田八十吉の作品は高い評価を受けており大きな作品は100万円を超える価格が付く場合もあります。二代八十吉は富本憲吉に師事するなどして九谷焼の近代化を進めた功績が認めらており大きな作品に高い評価が付く傾向にあります。
三代徳田八十吉は、1997年に「彩釉磁器」で無形文化財(人間国宝)に認定された稀有な陶芸家でその斬新な作風は古九谷のような絵柄ではなく70を超える釉薬を駆使した色柄で表現をしたことが最大の特徴です。三代八十吉襲名前は「正彦」名で、襲名後は「八十吉」、無形文化財認定後は主に金銘「八十吉」名を使用し、晩年は金銘が多いことから金銘「八十吉」の評価が高い傾向にあります。
四代八十吉は、現在も作品を生み出している現役作家で今後評価が上昇する可能性を感じさせる作家の1人です。
徳田八十吉作品の査定ポイント
徳田八十吉の系譜作品を高く評価する際の主な鑑定ポイントは多岐にわたります。
まず、人間国宝に認定された初代と三代の作品は特に高い評価を受けます。
技法面では、初代の「深厚釉」や三代の「耀彩」技法を用いた作品が重要視され作品の時期も重要になります。各世代の代表作や転機となった作品、特に三代の1980年代以降の作品が注目されます。大きさや複雑さも評価の対象となり、大作や複雑なグラデーション、独特の形状を持つ作品が高く評価されます。また、保存状態が良好で、傷や欠けのない完全な状態の作品が望まれます。
重要な展覧会への出品歴や受賞歴も価値を高める要因となり、作者の署名や印が明確に残っていること、古九谷の伝統色を用いつつ独自の表現がなされていること、限定制作品や特別注文品であることなども重要な評価ポイントです。
代表作には、三代徳田八十吉の耀彩壺「恒河」(2006年)、耀彩鉢「創生」(1991年)、耀彩鉢「石畳」(1989年)などが挙げられます。これらは三代の代表作として知られ、その技術と芸術性が高く評価されています。
作品の売却を検討する際は、専門家による鑑定を受けることをお勧めいたします。まずは、徳田八十吉の専門買取えんやにご相談下さいませ。
徳田八十吉 買取実績
- 燿彩香炉
- 碧明燿彩花瓶
徳田八十吉作品をご売却頂いたお客様のお声
「査定の際、鑑定士が一目見ただけで『これは徳田八十吉の作品ですね』と言い当てたのには驚きました。プロの目利きの凄さを実感しました。」
(60代 女性)
三代目徳田八十吉の作品を持っていましたが、作者の銘が金色で書かれていることから晩年期の作品だと教えてもらいました。人間国宝認定後の作品だったため、予想以上の高額査定で驚きました。
(70代 男性)
グラデーションが美しい花瓶を査定してもらいました。三代目の代表的な技法だと説明を受け、作品の価値をより深く理解できました。丁寧な対応に感謝しています。
(70代 男性)
四代目徳田八十吉の作品を持ち込みました。女性らしい柔らかい色合いが特徴だと教えてもらい、新しい八十吉の魅力を知ることができました。専門家の解説付きで査定してもらえて良かったです。
(40代 女性)
徳田八十吉作品の査定買取時に頂くご質問
- 徳田八十吉の買取相場は作品によって違いますか?
- 勿論、違います。何代目が作陶した作品かによっても変わりますが希少性・時代背景・作品の保管状態・陶器の場合は外箱・鑑定書の有無などにより算出される買取価格となりますので、基本的には1点1点違うと考えてください。
- 徳田八十吉作品の査定金額、支払い方法を教えて頂けますか?
- 本物との判断ができた作品に対してはその場で査定金額をお伝えします。 ご了解を頂きましたら、現金でのお支払いとなります。振り込みをご希望の際はお振り込み対応致します。
- 徳田八十吉の作品を所持してますが、本物なのか偽物かの判断が出来ません。
- 徳田八十吉作品には偽物が多く存在しますので、直接お品物を拝見させて頂き判断させて頂きます。また、画像にて所見をお応えするLINE査定・メール査定などのサービスもご利用頂けます。
- 自宅まで出張で来てもらえますか?結構田舎だけど。
- もちろんです。えんやは日本全国北は北海道から南は沖縄まで出張エリアとして対応させていただきますので、どちらにお住まいのお客様にもご利用いただけます。
出張買取の流れ

お問い合わせ・訪問日調整
お電話・メール・LINEにてお問い合わせをいただき、専門の担当者がご相談内容をお伺いし出張査定の日程を決めさせていただきます。

ご訪問
事前に、お客様と調整いたしました日程と場所に鑑定士がお伺いさせていただきます。

お品物の査定
軒先・玄関先などにて、ご要望のお品を直接拝見し査定金額をお伝えさせていただきます。

査定金額にご納得をいただきましたら、お支払いいたします。
査定金額にご納得をいただけましたら、即現金にてその場でお支払いいたします。
また、お振込をご希望の際には翌営業日にお振込みさせていただきます。
※出張料やその他費用は、いかなる場合であってもいただきません。
充実の買取項目
骨董・古美術えんやでは、徳田八十吉をはじめとする美術工芸品・作家物ジャンル以外にも幅広い美術品の取り扱いを行っております。記載のない美術品でも買取可能ですので、ご相談くださいませ。
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陶磁器・根付・古壷・蒔絵・指し物・堆朱・伊万里・時代家具・仏像・古道具など買取致します。また古い家屋や蔵などの整理の際は是非「えんや」をご指名ください。
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表千家・裏千家・武者小路千家の他、久田・堀内・小堀・薮内・山田など各流派書付ものの道具類など買取致します。また千家十職の作品、人間国宝など人気作家作品などから一般道具、お稽古道具まで全般的に買取致します。
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買取対応エリア
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