
真葛香山(宮川香山)の価値と相場を知るなら古美術骨董専門買取えんやグループへ
現在でも「幻の陶芸」と呼ばれ、世界的に高く評価されている陶芸家「真葛香山」
特に初代は、盛り上げた土に精密で立体的な彫刻(カニ、猫、鴨、龍、蓮、桜、牡丹)を掘り込む技法「高浮彫」を開発し、この技法により動植物などのモチーフを驚くほど写実的に表現することができ、見る者を魅了しました。
真葛香山の作品が人気を得た理由として、日本の伝統的な陶芸技法を基礎としながら、西洋の装飾様式を取り入れた独自のスタイルを確立し、海外の富裕層や美術愛好家たちの間で人気を集めることができました。又、香山の技術力は、1876年のフィラデルフィア万国博覧会で高く評価され、国際的な名声を得ることにつながりました。
元々、横浜に移住後、外国人の好みを研究し、西洋人の嗜好に合わせた作品を制作していた真葛香山ですが、明治時代の日本は西洋化が進み、海外との交流が盛んになっていました。香山の真葛焼は、こうした時代のニーズにも合致しした事で香山の真葛焼は国内外で高い評価を受け、大きな人気を博すことになりました。
現代においては、希少性と言う部分でも価値が高い陶芸作家です。香山の作品は、その精巧な技法ゆえに大量生産が困難でした。そのため、作品の希少性が高く、コレクターにとって価値の高いものとなりました。
このような歴史的価値をもつ、真葛香山が作陶した作品をお持ちで売却先をお探しになっている方がいらっしゃいましたら是非、陶芸品買取のえんやにお声がけ下さい。
真葛香山(宮川香山)の買取は美術工芸品・作家物買取えんやにお任せください。

鑑定人 | 遠藤大祐 |
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出身高校 | 法政二高 [ 野球部OB ] |
出身大学 | 法政大学社会学部 |
趣味 | 歴史の勉強及びゴルフ |
特技 | 鑑定及び野球・囲碁 |
加盟団体 | 東京商工会会員/東京美術倶楽部 桃李会会員/東京美術倶楽部 親和会会員/全国美術商連合会会員/東京美術倶楽部 桃椀会会員/東京美術倶楽部笹塚会 |
独自の「高浮彫」技法を生み出した陶芸家【初代 真葛香山】
初代真葛香山(1842-1916)は、京都の陶工の家に生まれ、明治時代に横浜で真葛焼を確立した著名な陶芸家です。1871年に横浜太田村に真葛窯を開窯し、独自の「高浮彫」技法を開発しました。
代表作には、高浮彫技法を用いた動植物を精密に表現した作品や、晩年に取り組んだ釉下彩の技術を活かした花鳥画の磁器作品があります。特に、カニや猫、鴨、龍などの動物や、蓮、桜、牡丹などの草花を立体的に表現した高浮彫作品が有名です。
香山の真葛焼は、1876年のフィラデルフィア万国博覧会で高く評価され、その後30年以上にわたり数々の賞を受賞しました。1896年には帝室技芸員に選ばれ、国内外で高い評価を得ました。
現在、初代宮川香山の作品は世界的に著名な美術館に所蔵されています。大英博物館(イギリス)をはじめ、多くの海外の美術館が香山の作品を収蔵しています。日本国内では、サントリー美術館や横浜美術館・宮川香山眞葛ミュージアムなどで作品を見ることができます。
初代 真葛香山の略歴
1842年 | 京都の陶工・宮川長造の四男として誕生(本名:寅之助) |
1861年 | 19歳で家業を継ぎ、父から「香山」の称号を受け継ぐ |
1871年 | 横浜太田村に移住し、真葛焼を開窯 |
1873年 | ウィーン万国博覧会に出品 |
1876年 | フィラデルフィア万国博覧会に出品し、銅賞を受賞 |
1878年 | パリ万国博覧会に出品し、銀賞を受賞 |
1881年 | 第2回内国勧業博覧会に出品し、二等賞を受賞 |
1885年 | ニュールンベルク金工万国博覧会に出品し、金賞を受賞 |
1888年 | バルセロナ万国博覧会に出品し、金賞を受賞 |
1889年 | パリ万国博覧会に出品し、金賞を受賞 |
1893年 | シカゴ・コロンブス万国博覧会に出品し、最高賞を受賞 |
1896年 | 帝室技芸員に選出される |
1900年 | パリ万国博覧会に出品し、グランプリを受賞 |
1904年 | セントルイス万国博覧会に出品し、グランプリを受賞 |
1907年 | 東京勧業博覧会に出品し、名誉銀賞を受賞 |
1916年 | 74歳で逝去 |
鑑定人が教える真葛香山の作品価値と相場
真葛香山は真葛焼、別名横浜焼とも呼ばれる陶磁器を製作した明治生まれの作家で初代(虎之助)・二代(半之助)・三代(葛之輔)・四代(智之助)に渡り数々の陶芸作品を生み出しました。特に初代真葛香山は高浮彫を考案し世界的アーティストとしての名声を獲得しました。
真葛香山の作品の多くは、初代(虎之介)と二代(半之助)によって生み出されたもので、特に評価が高いのは初代香山作の作品です。高浮彫はもちろん浮彫・盛絵・釉下彩や野々村仁清写・尾形乾山写・青木木米写・薩摩焼意なども高評価を得ている作品と言えるでしょう。ただし、高浮彫は主に輸出用に製作されており国内に残された数は少ないのが実情です。
また、高浮彫は製作過程が非常に難しく、焼あがりの時にすでに破損状態で出来上がっているものもあり、修復しているものが多いのです。そこが真葛香山作品の評価が難しい点で、割れや欠けがあっても高い評価がつく場合もあるのです。故に真葛香山作品をご売却ご希望の際は美術品買取専門店にお問い合わせするのは必須の作家であることをご理解頂ければ幸いです。
真葛香山作品の査定ポイント
真葛香山作品の査定では、初代か二代目かが重要な判断基準となります。初代の作品は特に高評価です。保存状態も重要で、劣化や損傷のない作品が高く評価されます。技法面では、高浮彫の程度が重視されます。カニや花などのモチーフを精緻に表現した立体的な作品ほど価値が高くなります。また、晩年に取り組んだ釉下彩の技術を用いた作品もその芸術性から高く評価されております。作品の種類としては、壺・香炉・菓子器・茶碗・花瓶・置物などが挙げられます。
その他には、フィラデルフィア万国博覧会(1876年)やパリ万国博覧会(1900年)など、国際的な展覧会で受賞した作品や、それらと同時期に制作された作品は特に価値が高いです。
もし、初代・2代目「真葛香山」作品をお持ちで確かな鑑定と売却をご希望であれば、まず真葛香山の専門買取えんやにご相談下さいませ。
真葛香山 買取実績
- 茶碗
- 今日庵書付
- 牡丹
- 染付茶壺
真葛香山(宮川香山)作品をご売却頂いたお客様のお声
真葛香山さんの作品を好んで買っていた主人から手離そうと相談され、ヘルパーさんと一緒にお任せできるところを探しました。私が歳なので、移動も厳しい・・・などの結果、自宅に来ていただける買取業者さんを中心に絞りました。どのような方がいらっしゃるのか不安でしたが、スタッフの顔写真が載っていたり、女性スタッフのかたもいらっしゃるとわかりお電話いたしました。
(70代 女性)
業績が良かった頃に外商に勧められて買ったのが始めで、それから真葛香山さんの作品が好きになり、少しずつ買っていました。会社も代替わりとなり、身の回りの整理を始めようと思い真っ先にこの作品をどうしようかと悩みました。以前、友達がえんやさんに買取をしてもらったよ。と教えてもらったので、連絡しました。作家のお話しで盛り上がり楽しい時間も過ごさせて頂きました。
(70代 男性)
実家にあった壺や茶碗を査定買取してもらいました。父からは、真葛香山という陶芸家の作品と聞いていたのですが、価値があるものなのか判断が難しいのでプロの方に査定してもらえて安心でした。父親も査定額に満足していました。
(40代 男性)
今回は2代目真葛香山の香炉を査定してもらいました。じっくりと査定してもらい、納得の金額でしたのでお願いしました。お茶道具にも精通されているようですので、周りの美術好きの仲間にも紹介しようと思っています。
(60代 男性)
真葛香山(宮川香山)作品の査定買取時に頂くご質問
- 真葛香山作品を売却する際に鑑定書は必要ですか?
- 必要ありません。なぜなら、真葛香山作品の正規鑑定機関が御座いません。作品自体の状態や希少性・作品デザインなど総合的に判断させて頂き正しく鑑定させて頂きます。
- 出張買取は土曜日でも可能ですか?
- はい。大丈夫です。土日・祝日でも対応可能です。日本全国を対象に出張買取をおこなっておりますのでご安心下さいませ。又、LINE・メールで事前に簡易査定をする事も出来ますので、お気軽にご相談下さいませ。
- 真葛香山の買取相場価格はどのようにして決まるのですか?
- 骨董専門業者間の交換会取引事例やオークションの落札価格が参考となり、それぞれの販売業者が感覚で決めることになります。ただし、初代「真葛香山」の買取価格は制作時期、技法の種類、状態の良し悪しなどを勘案して算出される金額となりますので、基本的に1点1点買取価格は違うと考えた方が正しいと言えます。
- 作品の保存状態は査定にどの程度影響しますか?
- 真葛香山の作品は、非常に繊細な品物が多い為、ヒビや欠けなどの破損がある場合も御座いますが元々、作陶段階でその様な状態を修復し作品として世に出している作家でもあるため、他の陶芸作家と違い評価が高い事が御座います。詳細につきましては、真葛香山専門買取えんやにご相談下さい。
出張買取の流れ

お問い合わせ・訪問日調整
お電話・メール・LINEにてお問い合わせをいただき、専門の担当者がご相談内容をお伺いし出張査定の日程を決めさせていただきます。

ご訪問
事前に、お客様と調整いたしました日程と場所に鑑定士がお伺いさせていただきます。

お品物の査定
軒先・玄関先などにて、ご要望のお品を直接拝見し査定金額をお伝えさせていただきます。

査定金額にご納得をいただきましたら、お支払いいたします。
査定金額にご納得をいただけましたら、即現金にてその場でお支払いいたします。
また、お振込をご希望の際には翌営業日にお振込みさせていただきます。
※出張料やその他費用は、いかなる場合であってもいただきません。
充実の買取項目
骨董・古美術えんやでは、真葛香山(宮川香山)をはじめとする美術工芸品・作家物ジャンル以外にも幅広い美術品の取り扱いを行っております。記載のない美術品でも買取可能ですので、ご相談くださいませ。
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陶磁器・根付・古壷・蒔絵・指し物・堆朱・伊万里・時代家具・仏像・古道具など買取致します。また古い家屋や蔵などの整理の際は是非「えんや」をご指名ください。
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表千家・裏千家・武者小路千家の他、久田・堀内・小堀・薮内・山田など各流派書付ものの道具類など買取致します。また千家十職の作品、人間国宝など人気作家作品などから一般道具、お稽古道具まで全般的に買取致します。
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仏画・肉筆・版画・浮世絵・山水画・花鳥画・墨蹟古筆・色紙・短冊・画賛・手紙・消息など箱有り無しに関わらず、まずはご相談ください。
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陶磁器・根付・古壷・蒔絵・指し物・堆朱・伊万里・時代家具・仏像・古道具など買取致します。また古い家屋や蔵などの整理の際は是非「えんや」をご指名ください。
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洋画・日本画・版画はもちろん海外作家作品や復刻画も含め近代絵画から現代絵画まで幅広くお取扱い致します。文化勲章受章者はもちろんその他著名作家及び作者名が不明な作品なども買取対象となります。まずはご相談ください。
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陶磁器・書画を中心に堆朱・茶かご・鼻煙壷・翡翠の彫刻類など買取致します。
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ガレ・ドーム・ミューラー・ラリック・バカラなどのガラス工芸品やマイセン・KPM・セーブル・ウースターなど陶磁器類及び小物や家具、絵画・ブロンズ・彫刻などもお取扱い致します。
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甲冑とは戦闘の際に兵士が身につける伝統的な防具の総称。 骨董品買取のえんやでは他社では取り扱いの難しい甲冑でも買取致します。
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金・銀・白金(プラチナ)などの貴金属製品類も、取り扱っております。 まずはご相談ください。
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金属に細工をする工芸。またはその職人。金工品には金・銀・銅・錫・鉄等を主材料とした彫金等による甲冑、仏具、荘厳具、装身具、工匠具類などがある。
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漆(うるし)の木にキズをつけ、滲み出した樹液を採取し目的別に調整します。これを接着剤にしたり、塗料として使用しますが、その他に形そのものを造ることもできます。
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着物・和装小物、昭和レトロ・おもちゃ・古小家具・贈答品・ブランド品・貴金属・勲章・軍装などまずはご相談ください。
買取対応エリア
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北海道・東北 | 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 |
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