
飯塚 琅玕斎の価値と相場を知るなら古美術骨董専門買取えんやグループへ
飯塚琅玕斎は、日本の伝統工芸の一つである竹工芸品の技法を基礎とし独自の技法「竹刺編」「束ね編」「氷裂編」「ひらき竹編」などを次々と編み出した事で、実用性と芸術性を兼ね備えた「用の美」の理念を追求し実現しました。飯塚琅玕斎は、1922年の平和記念東京博覧会で銀賞を受賞し、その後も1932年と1934年の帝展では特選を受賞しています。
また、飯塚琅玕斎は中国の書道における「真・行・草」の筆記様式から着想を得た竹工芸の表現方法「三態の概念」を取り入れた事で、芸術観の根幹を成し作品に美学と哲学をもたらしました。具体的には、「作品の様態」「銘の付け方」「技法の多様性」などが挙げられ、琅玕斎個人の作品だけでなく、近代竹工芸全体の地位向上に重要な役割を果たしました。
没後、67年以上経過した今でも飯塚琅玕斎の作品は、現在でも高い評価を受けており竹芸界で光り輝き続けています。彼の作品は、技術的な卓越性だけでなく、竹への深い愛情と独自の感性が表現されているため、多くの人々を魅了し続けているのです。
世界的な著名作家としての地位を確立しながらも、飯塚琅玕斎は竹工芸界の発展にも尽力した人物で、日本工芸会理事を務め、1939年には新文展で竹工界初の審査員に就任し1950年に結成された日本竹芸協会の会長も務め竹工芸界の発展にも大きく貢献いたしました。
技術的な卓越性だけでなく、竹への深い愛情と独自の感性が表現されているため、多くの人々を魅了し続けている飯塚琅玕斎が制作した作品をお持ちで売却先をお探しになっている方がいらっしゃいましたら是非、竹工芸品買取のえんやにお声がけ下さい。
飯塚 琅玕斎の買取は美術工芸品・作家物買取えんやにお任せください。

鑑定人 | 遠藤大祐 |
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出身高校 | 法政二高 [ 野球部OB ] |
出身大学 | 法政大学社会学部 |
趣味 | 歴史の勉強及びゴルフ |
特技 | 鑑定及び野球・囲碁 |
加盟団体 | 東京商工会会員/東京美術倶楽部 桃李会会員/東京美術倶楽部 親和会会員/全国美術商連合会会員/東京美術倶楽部 桃椀会会員/東京美術倶楽部笹塚会 |
竹工芸界に革新をもたらした作家【飯塚琅玕斎】
飯塚琅玕斎(1890-1958)は、栃木県に生まれた竹工芸家です。12歳で父・飯塚鳳翁から竹芸を学び始め、1910年に上京して本格的に竹工芸家を目指しました。
1922年、平和記念東京博覧会で「厨子花籃」が銀賞を受賞し、その後も帝展で特選を重ねました。1932年の第13回帝展では「竹手筥」が、1934年の第15回帝展では「竹風炉先屏風」が特選を受賞しています。国際的にも評価され、1933年のシカゴ万国博覧会に「花籃」を出品しました。
琅玕斎の作風は、竹の自然な特性を活かしつつ、繊細さと美しさ、温かさを表現することが特徴です。竹刺編、束ね編、氷裂編、ひらき竹編などの新しい編み方を考案し、晒竹素地の白錆籃という技法を導入しました。
代表作には「花籃(田子の浦)」や「花籃(蓬壷)」があります。1939年には新文展で竹工界初の審査員に就任し、1950年に結成された日本竹芸協会の会長を務めるなど、竹工芸界の発展に貢献しました。1958年、東京都文京区の自宅で68歳の生涯を閉じました。
琅玕斎の革新的な技法と芸術性の追求は、日本の竹工芸界に大きな影響を与え続けています。
飯塚琅玕斎の略歴
1890年 | 栃木県栃木町に生誕。 |
1902年 | 12歳で父・飯塚鳳翁から竹工を学び始める。 |
1908年 | 18歳で上京し、竹工芸家を志す。 |
1922年 | 平和記念東京博覧会で「厨子花籃」を出品し銀賞を受賞。 |
1925年 | パリ万国装飾美術工芸博覧会で銅賞を受賞。 |
1931年 | 帝展で初入選。 |
1932年 | 第13回帝展で「竹手筥」が特選を受賞。 |
1934年 | 第15回帝展で「竹風炉先屏風」が特選を受賞。 |
1939年 | 新文展で竹工界初の審査員に就任。 |
1950年 | 日本竹芸協会が結成され、会長に就任。 |
1952年 | 日展参事に就任。 |
1958年 | 逝去(68歳) |
鑑定人が教える飯塚琅玕斎の作品価値と相場
飯塚琅玕斎(別号友石)は、父である二代飯塚鳳翁に竹工芸の手ほどきを受け20歳の頃には父・鳳翁の代作を務めるほどの腕前を持ち合わせていたと言われており、飯塚琅玕斎は俳句や和歌・書・漢学などの教養を身につけるとともに作品において真・行・草の概念を取り入れた「銘」をつけるのも琅玕斎作品の特徴の一つです。
琅玕斎作品の評価で「銘」があるかどうかも重要なポイントです。また、大きな作品の評価が高いということではなく、使い勝手の関係から中程度の大きさが好まれるのもポイントの一つです。買取評価は数十万円〜数百万円までと幅が広いのでご売却のご相談は美術品専門店へお問い合わせください。因みに息子の飯塚小肝齋も竹工芸作家となり1982年無形文化財(人間国宝)に認定されています。
飯塚琅玕斎作品の査定ポイント
まず、作品の真贋を確認することが最も重要ですが「飯塚琅玕斎」の場合は、正規鑑定機関が御座いませんので作家本人の作品を数多く鑑定してきている専門家に依頼する事が必要となります。
次に、琅玕斎独自の技法が使用されているかを確認します。竹刺編、束ね編、氷裂編、ひらき竹編などの独自の編み方や、晒竹素地の白錆籃技法が見られるかどうかが重要です。作品の状態も重要な要素です。竹の割れや修復の有無を確認し、保存状態が良好であることが高評価につながります。また、サイズも考慮します。「用の美」を追求してきた作家だからこそ、大きければ評価が高いかと言うと違います。
その他にも、制作年代や受賞歴も鑑定の際のポイントです。帝展や新文展で特選を受賞した作品は特に高い評価を受けます。また、作品の希少性や来歴も価値に影響します。
最後に、琅玕斎の芸術性を評価します。ダイナミックさや細部の作り込み、竹の特性を活かした表現、そして「三態の概念」の導入による芸術的価値の向上が重要な鑑定ポイントとなります。これらの要素を総合的に判断したうえで評価価格が出てまいります。
飯塚琅玕斎の作品を売却・検討する際は、専門家による鑑定を受けることを強くお勧めいたします。竹工芸品買取えんやは、長年において「飯塚琅玕斎」の作品を鑑定し買取させて頂いております。真贋も含め、ご連絡お待ちしております。
飯塚 琅玕斎作品をご売却頂いたお客様のお声
父の遺品整理中に見つけた琅玕斎の花籃。えんやさんに鑑定してもらったところ、予想以上の価値があることが分かり、驚きました。細部の美しさと伝統的な技法の素晴らしさを改めて実感しました。
(60代 女性)
祖父から受け継いだ竹籠を売却しようと思い、鑑定に出しました。琅玕斎の独特の『三態の概念』が見事に表現されている作品と評価され、大切に保管してきた価値を実感しました。
(70代 男性)
実家の蔵を片付けていた際に、竹で編んであった品物を見つけ値打ちが付くならと思い検索した上位に出てきたえんやさんに相談したところ、有名な竹工芸作家の品物と言う事で高い評価をいただきました。ありがとうございました。
(50代 男性)
家族が代々大切にしてきた琅玕斎先生の花入れ。伝統工芸の素晴らしさを再認識するとともに出張買取をお願いした遠藤社長とは、琅玕斎先生のお話しで盛り上がり楽しい時間を過ごさせて頂きました。
(40代 女性)
飯塚 琅玕斎作品の査定買取時に頂くご質問
- 実家の蔵に飯塚琅玕斎作品があります。本物か偽物かの判断が出来ません。
- 飯塚琅玕斎の作品を鑑定する正規機関は御座いません。竹工芸品を長年、鑑定買取してきている工芸品買取えんやでは、本物の飯塚琅玕斎作品を数多く取り扱ってきましたのでお気軽にご相談ください。
- 査定だけでも大丈夫ですか?
- もちろんです。出張にてお伺いし査定させて頂きます。また、自宅までいきなり来られるのは... というお客様には簡単ライン査定やメール画像査定もご用意しておりますので、是非ご利用下さい。
- 飯塚琅玕斎の買取相場は、作品によって変わりますか?
- お手持ちのお品物の作品や状態によって違います。希少性・時代背景など複数の鑑定項目チェックにより算出される買取価格となりますので、1点1点違うと考えてください。
- 買取いただいた飯塚琅玕斎の品物はどうゆう形で販売されるのですか?
- えんやで買取させて頂いた飯塚琅玕斎の竹工芸作品は店頭での販売や専門買取業者が集まる交換会、会員制のオークションなど様々なルートを通じて流通させて頂きます。
出張買取の流れ

お問い合わせ・訪問日調整
お電話・メール・LINEにてお問い合わせをいただき、専門の担当者がご相談内容をお伺いし出張査定の日程を決めさせていただきます。

ご訪問
事前に、お客様と調整いたしました日程と場所に鑑定士がお伺いさせていただきます。

お品物の査定
軒先・玄関先などにて、ご要望のお品を直接拝見し査定金額をお伝えさせていただきます。

査定金額にご納得をいただきましたら、お支払いいたします。
査定金額にご納得をいただけましたら、即現金にてその場でお支払いいたします。
また、お振込をご希望の際には翌営業日にお振込みさせていただきます。
※出張料やその他費用は、いかなる場合であってもいただきません。
充実の買取項目
骨董・古美術えんやでは、飯塚 琅玕斎をはじめとする美術工芸品・作家物ジャンル以外にも幅広い美術品の取り扱いを行っております。記載のない美術品でも買取可能ですので、ご相談くださいませ。
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陶磁器・根付・古壷・蒔絵・指し物・堆朱・伊万里・時代家具・仏像・古道具など買取致します。また古い家屋や蔵などの整理の際は是非「えんや」をご指名ください。
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表千家・裏千家・武者小路千家の他、久田・堀内・小堀・薮内・山田など各流派書付ものの道具類など買取致します。また千家十職の作品、人間国宝など人気作家作品などから一般道具、お稽古道具まで全般的に買取致します。
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仏画・肉筆・版画・浮世絵・山水画・花鳥画・墨蹟古筆・色紙・短冊・画賛・手紙・消息など箱有り無しに関わらず、まずはご相談ください。
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陶磁器・根付・古壷・蒔絵・指し物・堆朱・伊万里・時代家具・仏像・古道具など買取致します。また古い家屋や蔵などの整理の際は是非「えんや」をご指名ください。
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洋画・日本画・版画はもちろん海外作家作品や復刻画も含め近代絵画から現代絵画まで幅広くお取扱い致します。文化勲章受章者はもちろんその他著名作家及び作者名が不明な作品なども買取対象となります。まずはご相談ください。
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陶磁器・書画を中心に堆朱・茶かご・鼻煙壷・翡翠の彫刻類など買取致します。
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ガレ・ドーム・ミューラー・ラリック・バカラなどのガラス工芸品やマイセン・KPM・セーブル・ウースターなど陶磁器類及び小物や家具、絵画・ブロンズ・彫刻などもお取扱い致します。
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甲冑とは戦闘の際に兵士が身につける伝統的な防具の総称。 骨董品買取のえんやでは他社では取り扱いの難しい甲冑でも買取致します。
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金属に細工をする工芸。またはその職人。金工品には金・銀・銅・錫・鉄等を主材料とした彫金等による甲冑、仏具、荘厳具、装身具、工匠具類などがある。
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漆(うるし)の木にキズをつけ、滲み出した樹液を採取し目的別に調整します。これを接着剤にしたり、塗料として使用しますが、その他に形そのものを造ることもできます。
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着物・和装小物、昭和レトロ・おもちゃ・古小家具・贈答品・ブランド品・貴金属・勲章・軍装などまずはご相談ください。
買取対応エリア
美術工芸品・作家物買取えんやは、飯塚 琅玕斎作品を日本全国対象に出張買取させて頂きます。
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