私ども絵画買取えんやでは、富山県南砺市において、絵画、掛軸、版画、板画(棟方志功)、油絵、水彩画、仏教絵画、中国絵画、中国掛軸、韓国現代絵画、朝鮮絵画、朝鮮民画掛軸、水墨山水画掛軸、曼荼羅(曼陀羅)掛軸などの買取・査定・鑑定を行っています。富山県南砺市への出張買取はもちろん、店頭買取・持込買取、宅配買取も行っております。又、メール、ライン画像による簡単無料買取査定も受け付けておりますので、お気軽にご利用下さい。
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富山県南砺市は、棟方志功(青森県出身/1903年~1975年)がまだ無名に近かった頃に、空白の時代を過ごしたゆかりの地。棟方志功を詳しく知らないとしても、名前だけは聞いたことがあったり、弁財天の絵がパッと頭に浮かんだり、という人は多いはず。
また棟方志功は20世紀を代表する世界的な“板画家”ですが、棟方ファンの中でもマイナーな時代を知る人は少ないのではないでしょうか。そんな棟方志功が板画家として世界に名を広めたのは、意外にも50代以降と遅咲き。元々はゴッホに憧れて西洋画を独学で勉強する傍ら、版画制作に精を出していったといわれています。
30代半ばの時に手がけた「大和し美し版画巻」が、当時全国に民藝運動を展開していた柳宗悦らの目にとまり、棟方志功の名は広く大衆へと知られていくことに。その10年後、戦況が悪化するなか南砺市の住職(光徳寺)に疎開を勧められたことで、空白の6年8ヶ月が始まります。
南砺市福光地区に疎開した棟方志功は、前述した住職との好みもあり、地元住民からの支援を得るまでにいたったそうです。とはいえ当時の棟方志功を知る人は、ほぼ皆無。前出の住職の孫からは「棟方さんから御礼に絵をもらっても、理解できずに捨てていた人もいたようです」といった旨も語られています。現代における棟方志功の作品価値は、空白の時代に残した初期作品に注目するコレクターや専門家は少なくないのだとか。
ちなみに棟方志功が疎開する以前に、当時の南砺市福光地区でメジャーな存在だったのが、日本画家の石崎光瑶(1884年~1947年)です。福光で生まれ育ち、京都を主戦場に持ち味の花鳥画をもって、文展や日展で名声を築いた石崎光瑶。当時の光徳寺の住職は、郷土の偉大な先人=石崎光瑶の活躍を脳裏に、突如として現れた棟方志功を重ねたのかもしれません。奇縁な関係ながら福光美術館には、石崎光瑶と棟方志功の作品が多く収蔵されています
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