黒部市茶道具買取査定

　富山県黒部市では「五郎八茶碗」と呼ばれる茶道具を所有する人が少なくないそうです。その由来は黒部市と隣接する、県境の朝日町にあるといわれています。朝日町は「バタバタ茶」で知られており、その際に用いる茶道具が五郎八茶碗なのだとか。

　バタバタ茶とは、いわゆる「振り茶」の1つ。一般的な茶道で用いるものより大きな茶碗を使い、2本の茶筅でバタバタと音を立てながら泡にして飲む喫茶文化です。朝日町と県をまたいだ糸魚川市にもバタバタ茶を風習とする地区があり、かつては黒部市方面にかけても広まったといわれています。

　ほかにも呼び名の違いこそあれ、山陰は出雲地方に伝わる「ボテボテ茶」も振り茶で知られており、実はバタバタ茶のルーツとする説も。北前船によって五郎八茶碗と一緒に伝わった、というのが有力説のようです。五郎八茶碗は西九州が発祥とされ、有田焼などに見られる絵付けの影響も受けたといわれています。

　それ故に、本来の五郎八茶碗は「民芸」や「大衆」といった面を色濃く残しつつ、稀に絢爛かつ瀟洒なデザインを施したものもあるそうです。バタバタ茶は、主に祝いの席で振る舞う郷土文化。なかには引き出物やプレゼントによる、高価な五郎八茶碗が食器棚の奥に眠ったまま、という黒部市民もいるのでは。

　黒部市の黒部市荻生公民館では、茶道三千家の裏千家が会員交流会などを定期的に開催するなど、同市民の間で茶道が浸透している事が分かります。

　茶道具買取えんやでは、茶の湯との接点を多く持つ黒部市で、茶道具・茶器・煎茶器の買取、査定や鑑定も積極的に実施しています。特に、昨今は千家十職作品の買取頻度が高まるなか、黒部市においても例外ではありません。

【茶道具売却における千家十職一覧】
・永楽善五郎
京焼の家元である土風炉・焼物師として代々、茶椀や土風炉を専門に製作
・中村宗哲
茶道具の塗師を専業とし、12代目と13代目は女性が襲名したことで話題に
・駒沢利斎
三千家御用達の指物師として、炉縁・香合・棚などの製作にあたる
・土田友湖
仕覆・角帯・服紗などを専業に製作する袋師
・中川浄益
京都を拠点に代々、精巧な金工技術を継承してきた、茶道具の製作を主軸とする金物師
・奥村吉兵衛
風炉先屏風や紙釜敷、軸装などの製作にあたる三千家御用達の表具師
・楽吉左衛門
楽焼の茶椀を作る茶椀師として、歴代の楽家当代が襲名する名称
・飛来一閑
「一閑張」と呼ばれる漆工芸の一種で、一閑張細工師の当主が代々受け継ぐ屋号
・大西清右衛門
400年以上の歴史を有する京釜師。1993年に16代目が襲名した
・黒田正玄
竹細工や柄杓づくりほか、香合・台子・花入といった竹を用いた茶道具も製作

　千家十職とは、代々にわたり茶道千家の流れを汲む各流派の家元の為にお茶道具を制作する十の職家の事を呼びます。

　茶道具買取えんやでは、三千家（表千家・裏千家・武者小路千家）をはじめ各流派の家元が「点前（てまえ）」の際に用いる道具一式の査定・鑑定はもちろん、稽古で使われる茶道具・茶器・煎茶器の買取も対応しております。茶室を設ける寺社仏閣が歴史的な茶道具を所持するケースも多く、そうした買取実績も豊富です。黒部市を拠点とするハウスメーカーや工務店などが、施主から茶室の依頼を受けることが多いといわれているのも、それだけ茶道文化が浸透している証拠かもしれません。

　茶道具は歴史を有するものですが、黒部市での活動に見られるように、近年は茶道自体が気軽かつ身近に触れ合える存在になりました。茶道具・茶器・煎茶器を売却する際は、ぜひ茶道具買取えんやまでご用命ください。丁寧に対応させていただきます。

　実は、古代中国・朝鮮の茶道具、はたまた日本の歴史的な茶器の買取が多いのも、富山県黒部市という土地柄ならではの特徴です。主な買取例として、中国古染付茶器や南蛮古陶磁器、安南茶器、朝鮮茶碗、桃山茶陶などが挙げられます。おかげさまで中国製や朝鮮製などに見られる、時代特有の査定および鑑定ノウハウにも定評をいただいております。茶道具・茶器・煎茶器の売却をご希望される際は、安心してご連絡ください。

　まずは買取専用フリーダイヤル０１２０－８０８－８９６またはメール、ライン画像による簡単無料買取・査定までお気軽にご連絡下さい。