氷見市茶道具買取査定

　千利休を開祖とする茶の湯は、時の加賀藩主・前田利長によって富山に広まったと伝えられています。富山県氷見市では光久寺の茶庭などに名残をとどめているほか、阿尾城址に伝わる天下御免の傾奇者こと「前田慶次郎」の逸話も。

　氷見市は、海岸線から立山連峰を望める能登半島屈指の景勝地だけに、前田利長も茶の湯に相応しい舞台として目をつけたことでしょう。

　光久寺の茶庭は、氷見市のやや山間側にある、回遊式の渡り廊下が特徴的な県指定の名勝。江戸時代に加賀藩の御用造園師・駒造によって、手がけられたといわれています。侘び寂びを伺わせるロケーションで、定期的に抹茶体験の場も設けられているのだとか。

　また茶道体験といえば、阿尾城下をとどめる氷見市丸の内にできた、複合スペース「無尽蔵」が近年の人気傾向。元々の遊郭をリニューアルしたとして、ローカルメディアなどで話題に。地元の裏千家教授が中心になる形で、前田家以来の茶の湯を今に伝えているそうです。こうした昨今の風土を踏まえると、氷見市には前田家ゆかりの茶道具を所有する人が少なくないのかもしれません。

　又、氷見市において裏千家は茶道の普及活動にも力を入れています。北信越若手市議・県議研修会の一環として、お茶席体験及びマナー講座や結びの会（卒業茶会）など様々な活動を通して、氷見市民の方へ茶道自体が気軽かつ身近に触れ合える存在になりました。茶道具・茶器・煎茶器を売却する際は、ぜひ茶道具買取えんやまでご用命ください。丁寧に対応させていただきます。

　茶道具買取えんやでは、茶の湯との接点を多く持つ氷見市で、茶道具・茶器・煎茶器の買取、査定や鑑定も積極的に実施しています。昨今は千家十職の買取頻度が高まるなか、裏千家や茶人との縁がある氷見市においても歴史を有する貴重な作品が保存されていると考えられます。

【千家十職の善五郎。その知られざる価値】
　約400年を有する千家十職において、最も歴史が浅いとされる善五郎。千家十職に認められるようになったのは1780年前後のため、その歴史は250年といったところでしょう。約400年の歴史を誇る他の千家十職とは肩を並べることはできないものの、その伝統は現代まで継承されています。とはいえ、土風炉師としての歴史は、他の千家十職と遜色ありません。今から約400年前に初代・西村宗禅が善五郎を名乗って以降、9代目まで西村善五郎として受け継がれます。

　ところが直系である10代目・了全が18歳のとき、天明の大火に見舞われ西村家は全焼。了全は千家十職の名門である9代目楽吉左衛門・了入から陶技を学び、土風炉師との兼用で活路を見つけます。その際、樂家＝樂焼と区別するために「永樂善五郎」を名乗ったとされています。この了全の働きは千家十職にも認められました。

　了全以降は土風炉師にとどまらず、茶碗を中心とする茶道具の伝世品（古くから実用されてきている日常的かつ歴史的作品）も多く残していきます。千家十職としての善五郎の値打はもちろん、善五郎は総称であり、その呼び名は現在「永樂善五郎」として統一されています。

　千家十職とは、三千家（表千家・裏千家・武者小路千家）をはじめ、各流派の家元が好むお茶道具を専属で製作する十の職家、「駒澤利斎」「奥村吉兵衛」「飛来一閃」「大西清右衛門」「黒田正玄」「土田友湖「中川浄益」「中村宗哲」「樂吉左衛門」「永樂善五郎」を指します。

　千家十職が各流派の家元の為に製作した「点前（てまえ）」の際に用いる道具一式の査定・鑑定はもちろん、稽古で使われる茶道具・茶器・煎茶器の買取も対応しております。

　実は、古代中国・朝鮮の茶道具、はたまた日本の歴史的な茶器の買取が多いのも、富山県氷見市という土地柄ならではの特徴です。主な買取例として、中国古染付茶器や南蛮古陶磁器、安南茶器、朝鮮茶碗、桃山茶陶など幅広く鑑定買取しております。おかげさまで中国製や朝鮮製などに見られる、時代特有の査定および鑑定ノウハウにも定評をいただいております。茶道具・茶器・煎茶器の売却をご希望される際は、安心してご連絡ください。

　まずは買取専用フリーダイヤル０１２０－８０８－８９６またはメール、ライン画像による簡単無料買取・査定までお気軽にご連絡下さい。