境港市茶道具買取査定

　山陰地方に茶の湯が浸透した幕末期において、鳥取県境港市では大正年間にかけて茶道文化が庶民の暮らしに根付いていったといわれています。当時の境港市は江戸時代から家業を継いだ地主が、本業の農業や醤油製造などで財を成した時期で、政治の道に進む者も少なくなかったようです。そうした、いわゆる地元の豪商や豪農は、同時に茶の湯も好んだことで、境港市一帯に広く行き渡ったのだとか。

　境港市における歴代の主な茶人は、実業家の庄司廉をはじめ、余子村（現境港市）初代村長の富谷千太郎、当時の日本を代表する柔道家・阿部信文といった顔ぶれが並びます。特に庄司廉の「庄司家住宅」は、茶室と庭園を備えた県指定の文化財。茶の湯にふさわしい趣もあってか、現代では千家十職の楽吉左衛門が席主を務めた茶会も話題になりました。

　また柔道家の阿部信文は、夫婦で茶道に興じており、表千家の鳥取県会長を歴任したほどの腕前だったそうです。こうした背景から、「境港市に高貴な茶道具が多く眠る」と着目する専門家は少なくないといわれています。

　茶道具買取えんやでは、茶の湯との接点を多く持つ境港市で、茶道具・茶器・煎茶器の買取、査定や鑑定も積極的に実施しています。特に表千家との縁が強い境港市で近年、千家十職の買取依頼が増えております。

【千家十職とは】
茶の湯の世界では「職家」とも呼ばれ、茶道工芸の最高峰として名高い千家十職。どの職家も概ね400年という古い歴史を持ち、また一子相伝のスタイルで何十代にわたり現代に「わざ」を残しています。職家のような伝統を継承する茶道具のつくり手は日本で唯一、作品の完成度も類を見ません。それ故に千家十職の手がける器や釜、屏風などは非常に高い価値を有するのです。

【千家十職のご紹介】
楽家：楽吉左衛門（茶椀師）
土田家：土田友湖（袋師）
飛来家：飛来一閑（一閑張細工師）
黒田家：黒田正玄（竹細工・柄杓師）
駒澤家：駒澤利斎（指物師）
中村家：中村宗哲（塗師）
大西家：大西清右衛門（釜師）
中川家：中川浄益（鋳師）
永樂家：永樂善五郎（土風炉・焼物師）
奥村家：奥村吉兵衛（表具師）

　三千家（表千家・裏千家・武者小路千家）や各流派の家元が「点前（てまえ）」の際に用いる道具一式の査定・鑑定はもちろん、稽古で使われる茶道具・茶器・煎茶器の買取も対応しております。

　茶道具は歴史を有するものですが、境港市での活動に見られるように、近年は茶道自体が気軽かつ身近に触れ合える存在になりました。茶道具・茶器・煎茶器を売却する際は、ぜひ茶道具買取えんやまでご用命ください。丁寧に対応させていただきます。

　実は、古代中国・朝鮮の茶道具、日本の歴史的な茶器の買取が多いのも、鳥取県境港市という土地柄ならではの特徴です。主な買取例として、中国古染付茶器や南蛮古陶磁器、安南茶器、朝鮮茶碗、桃山茶陶などが挙げられます。おかげさまで中国製や朝鮮製などに見られる、時代特有の査定および鑑定ノウハウに多くのお客様より信頼を頂いております。茶道具・茶器・煎茶器の売却をご希望される際は、安心してご連絡ください。

　まずは買取専用フリーダイヤル０１２０－８０８－８９６またはメール、ライン画像による簡単無料買取・査定までお気軽にご連絡下さい。