豊島区茶道具買取査定

　東京都豊島区でお茶道具の売却をご検討される際には、親子揃って人間国宝に指定されている「増村益城」と「増村紀一郎」や「室瀬和美」の名を覚えておくと良いでしょう。

　増村益城は、昭和５３年に漆芸の１つ髹漆（きゅうしつ）で人間国宝（重要無形文化財保持者）に認定されています。増村は、熊本出身で地元の高校で漆芸科に進み卒業後は、上京し髹漆の人間国宝「赤地友哉」に師事し本格的に学び始めます。

　赤地友哉は、遠州流の家元「小堀宗明」に茶道を学んだ事をきっかけに名を友哉（本名：外次）と名乗った人物です。因みに同時期に、益田鈍翁や畠山即翁などの数奇者を魅了していた塗師「渡辺喜三郎」に入門しております。この様な流れの中で自然とお茶道具の制作をおこなうようになり、茶入・棗・香合・菓子盆・水指などの茶道具、茶器を数多く制作しています。時代が変わるにつれ形・絵付けも近代化が進む中で、増村は朱色や黒などといった漆本来の技法用い独自の作風を築いた作家です。戦後、豊島区の病院にて85歳の生涯をとじています。

　息子の増村紀一郎も父と同じく髹漆で重要無形文化財保持者（人間国宝）に認定されています。東京都豊島区に生まれ、東京芸術大学を卒業後は同大学にて助手を務め、2005年には東京芸術大学美術学部教授となり、退任後は名誉教授に称されます。
後進の指導にあたりながら、自身の制作活動をおこない日本伝統工芸展への出品を重ねます。

　主な入賞歴としては、第26回に出品した「乾漆朱漆提盤」が日本工芸会会長賞を獲得し、第28回では「乾漆輪花朱漆鉢」で朝日新聞社賞を受賞しております。又、増村益城と同じく朱や黒を用いた茶入、香合、水指、茶器などの茶道具・茶器作品を生み出しています。

　人間国宝の髹漆作家、増村益城と増村紀一郎は豊島区に長らく居を構えており、その作品が豊島区周辺に所蔵されている可能性が非常に高いと考えられます。お持ちの茶道具、茶器の中に増村父子の作品があるかもしれません。お手持の増村益城、増村紀一郎の作品をご売却の際は茶道具買取えんやまで買取・査定をご用命下さい。

　その他にも豊島区には、蒔絵の人間国宝「室瀬和美」がおります。因みに、父の室瀬春二も漆芸家で蒔絵師の「六角紫水」や「松田権六」に師事し蒔絵や図案を学んだ人物です。室瀬和美は、父の上京に伴い池袋に家族で移住し父と同じ世界に進みます。東京藝術大学美術部工芸科を卒業後の翌年に、第22回日本伝統工芸展に「冬華文蒔絵飾箱」を出品し初入選を果たします。その後も、工芸展への出品と個展を精力的におこない2008年に蒔絵の人間国として認定されておりお茶道具として、棗・菓子器・香合などを制作しております。又、近年では伝統文化をNFT作品で世界に発信するプロジェクトとして、大手IT企業が企画し第2回で室瀬和美とフォトグラファーのRKによるコラボ作品なども話題になっております。

　茶道具買取えんやでは、茶の湯との接点を多く持つ豊島区で、茶道具・茶器・煎茶器の買取、査定や鑑定も積極的に実施しています。また、茶道具は歴史を有するものですが、豊島区での活動に見られるように、近年は茶道自体が気軽かつ身近に触れ合える存在になりました。茶道具・茶器・煎茶器を売却する際は、ぜひ茶道具買取えんやまでご用命ください。丁寧に対応させていただきます。

　昨今は千家十職の買取頻度が高まるなか、豊島区においても例外ではありません。表千家や裏千家が「点前（てまえ）」の際に用いる道具一式の査定・鑑定はもちろん、稽古で使われる茶道具・茶器・煎茶器の買取も対応しております。茶室を設ける寺社仏閣が歴史的な茶道具を所持するケースも多く、そうした買取実績も豊富です。豊島区を拠点とするハウスメーカーや工務店などが、施主から茶室の依頼を受けることが多いといわれているのも、それだけ茶道文化が浸透している証拠かもしれません。

【豊島区での茶道具買取品目】
茶碗、茶釜、風炉、風炉先屏風、柄杓、盆、水指、茶筅、茶巾、茶巾筒、巾筒、茶器、茶入、棗、茶杓、蓋置、建水、台子、棚、袱紗挟み、袱紗、扇子、懐紙、小茶巾、香合、花入、茶掛軸、急須、香道具などが挙げられます。歴史的かつ希少性の高いお茶道具が高額で買取されます。

【香炉の名手、千家十職の中川浄益】
　脇役ながら、茶の湯には欠かせない香炉。一般に香炉は陶器や漆器で出来ていますが、千家十職の手がけるものは「金属」です。中川浄益は金物師を代々の生業としてきた、千家十職の職方の1つ。古くは3代目の時代に現代まで伝承されている鋳物の技術を確立し、建水や水指を中心とした多くの名茶道具を手がけています。

　そんな中川浄益の手がける香炉は、季節によって傷みやすい香木に負担をかけないのが特徴です。これは鋳物が持つ金属成分による働きではあるものの、金物香炉は一長一短かつ簡単に作れるものではありません。

　また初代に定評のあった薬鑵に見られる、鋳物特有の「地味な見た目」が、かつての中川浄益作品の主流とされるスタイルでした。ところが10代目の時代に、艶やかなまでの作品を手がけ、一子相伝ながらモデルチェンジを遂げています。その代表といわれるのが、樂家の11・12代目によって作成された盃の内張りに、中川浄益の10代目が金銀を施した「絵高麗写盃」です。これ以外には、純銀製の香炉も定評があります。

　こうした10代目の活躍には、父である9代目の影響が大きくあったようです。9代目は明治の茶道衰退期にあった時代に、その根源とされる世の海外指向を逆手にとり、それまでの中川浄益にはない瀟洒な引手金具なども手がけていたといわれています。香炉に関しても従来の金属ではなく、青磁をベースとしたスタイリッシュな色合いの「青磁二見香炉」を残しています。

　中川浄益をはじめ、「駒沢利斎（指物師）」「奥村吉兵衛（表具師）」「大西清右衛門（釜師）」「飛来 一閑（一閑張細工師）」「土田友湖（袋師）」「黒田正玄（竹細工 / 柄杓師）」「中村宗哲（塗師）」「樂吉左衞門（茶碗師）」「永樂善五郎（焼物師/土風炉）」を含む10職家の事を千家十職と言います。東京都豊島区にお住まいの方で千家十職が制作したお茶道具の売却を検討されている場合は、茶道具買取えんやにお声がけ下さいませ。

　その一方で実は、古代中国・朝鮮の茶道具、はたまた日本の歴史的な茶器の買取が多いのも、豊島区という土地柄ならではの特徴です。豊島区での主な買取例として、中国古染付茶器や南蛮古陶磁器、安南茶器、朝鮮茶碗、桃山茶陶などが挙げられます。おかげさまで中国製や朝鮮製などに見られる、時代特有の査定および鑑定ノウハウにも定評をいただいております。茶道具・茶器・煎茶器の売却をご希望される際は、安心してご連絡ください。

　まずは買取専用フリーダイヤル０１２０－８０８－８９６またはメール、ライン画像による簡単無料買取・査定までお気軽にご連絡下さい。