津市茶道具買取査定

　三重県津市ならではの茶道具といえば、名武将かつ教養人として伝えられる藤堂高虎の愛用品が代表格です。ただ、津市周辺では美術館クラスの収蔵が少ないことから、「幻の茶道具」とも呼ばれています。

　戦国時代の三英傑に仕えた、初代津藩主の藤堂高虎。一見すると世渡り上手でありながら、実は古田織部や金森宗和（茶道・宗和流開祖）といった茶人とも関係性を築き、茶の湯の精神を藩政などに生かしていたと伝えられています。

　津市一身田町には、江戸時代初期に造られたとされる名茶室「安楽庵」も。寺院内に設けられた茶室で、利休七哲に数えられる織田有楽斎、および千道安の合作といわれています。藤堂高虎は津藩主として安楽庵での茶会を、諸藩との交流の場にしていたことでしょう。

　ちなみに藤堂高虎は、小堀遠州（政一）の義父としても知られた政略家。冒頭で触れた“幻の茶道具”の中には、小堀遠州の手がけた高虎コレクションもあるといわれています。

　茶道具買取えんやでは、茶の湯との接点を多く持つ津市で、茶道具・茶器・煎茶器の買取、査定や鑑定も積極的に実施しています。又、歴代の三千家などのお茶道具を専属で製作する千家十職の1家「竹細工/柄杓師」黒田家初代「黒田正玄」は小堀遠州（政一）より注文を受けた事で、茶道界のみならず江戸幕府との繋がりを築いたと言われております。この様な時代背景を考えますと現在の津市において、希少価値の高い作品が残されているのではないでしょうか。

【千家十職の顔『樂家』】
樂吉左衞門は、安土桃山時代から約450年にわたって続く、樂焼茶碗の当代が襲名する名称です。千家十職の古株であり、歴史研究家などの中には「千家十職の筆頭」として樂家の名を挙げる人も少なくありません。樂茶碗は代々、一子相伝のスタイルを継承し、「手づくね」といわれる制法を用います。ろくろを使用せず、手とへらだけで成形する作風が特徴です。近代における樂茶碗の代表作は、樂吉左衞門館に収蔵される15代・直入作の「焼貫黒樂茶碗 風舟」や「焼貫黒樂茶碗 氣昏雨已過 突兀山復出」などが挙げられます。2019年には、直入の長男である篤人が16代樂吉左衞門を襲名しました。

　千家十職とは、「茶椀師：樂吉左衛門」を含む、「指物師：駒澤利斎」「表具師：奥村吉兵衛」「一閑張細工師：飛来一閑」「釜師：大西清右衛門」「竹細工/柄杓師：黒田正玄」「袋師：土田友湖」「金物師：中村宗哲」「土風炉/焼物師：永樂善五郎」の十の職家を総称して千家十職と言います。

　三千家（表千家・裏千家・武者小路千家）や小堀遠州流などの各流派家元が「点前（てまえ）」の際に用いる道具一式の査定・鑑定はもちろん、稽古で使われる茶道具・茶器・煎茶器の買取も対応しております。

　茶道具は歴史を有するものですが、津市での活動に見られるように、近年は茶道自体が気軽かつ身近に触れ合える存在になりました。茶道具・茶器・煎茶器を売却する際は、ぜひ茶道具買取えんやまでご用命ください。丁寧に対応させていただきます。

　津市を代表する作家と言えば「川喜田半泥子」ではないでしょうか。数々の経済人や芸術家をはじめ、皇族との親交もあったようです。そんな中、貞明皇太后に水指を献上した事もあると言われております。又、沓型の茶腕や破れ水指など茶陶作品を数多く世に残しており、「赤不動」「雪の曙」「黒釉茶碗」「灰被志野鶴刻文茶碗」「伊羅保茶碗」「赤絵鳳凰角水指」「色絵山水水指」「灰被志野水指」などが御座います。

　実は、古代中国・朝鮮の茶道具、はたまた日本の歴史的な茶器の買取が多いのも、三重県津市という土地柄ならではの特徴です。主な買取例として、中国古染付茶器や南蛮古陶磁器、安南茶器、朝鮮茶碗、桃山茶陶などが挙げられます。おかげさまで中国製や朝鮮製などに見られる、時代特有の査定および鑑定ノウハウにも定評をいただいております。茶道具・茶器・煎茶器の売却をご希望される際は、安心してご連絡ください。

　まずは買取専用フリーダイヤル０１２０－８０８－８９６またはメール、ライン画像による簡単無料買取・査定までお気軽にご連絡下さい。