横浜市金沢区茶道具買取査定

　古くから横浜市の景勝地として定着している横浜市金沢区。横浜三渓園と並んで、その名残をとどめているのが「金沢八景」です。江戸時代中期をルーツとする金沢八景は、現行の地名でもある洲崎や小泉といった区内8つの景勝を指します。幕末にかけて歌川広重が「洲崎晴嵐」や「小泉夜雨」などに見られる金沢八景を描き、その名は全国に広まりました。

　東海道五十三次とは異なる風光明媚な景勝は、やがて明治に入ると政治家や文化人らを魅了します。その代表的な人物に挙げられるのが初代内閣総理大臣の伊藤博文、あるいは日本画の大家である川合玉堂です。ちなみに野島公園内に立つ旧伊藤博文金沢別邸、富岡東地区にある旧川合玉堂別邸は、茶事をはじめとする金沢区のイベントを担う会場として人気の文化的スポット。

　また金沢八景駅と隣接するように広がる「金沢八景権現山公園」も茶会などが盛んで、2022年に金沢区の新たな観光名所として誕生し、話題をさらいました。茶道具に関しては、冒頭で触れた三渓園を築いた、近代数寄者の1人に数えられる「原三渓」ゆかりのコレクションが有名です。

　茶道具買取えんやでは、茶の湯との接点を多く持つ金沢区で、茶道具・茶器・煎茶器の買取、査定や鑑定も積極的に実施しています。昨今は千家十職の買取頻度が高まるなか、金沢区においても例外ではありません。

【千家十職とは】
　茶の湯の世界では「職家」とも呼ばれ、茶道工芸の最高峰として名高い千家十職。どの職家も概ね400年という古い歴史を持ち、また一子相伝のスタイルで何十代にわたり現代に「わざ」を残しています。職家のような伝統を継承する茶道具のつくり手は日本で唯一、作品の完成度も類を見ません。それ故に千家十職の手がける器や釜、屏風などは非常に高い価値を有するのです。

【茶道具売却における千家十職一覧】
・永樂善五郎
京焼の家元である土風炉・焼物師として代々、茶碗や土風炉を専門に製作
・中村宗哲
茶道具の塗師を専業とし、12代目と13代目は女性が襲名したことで話題に
・駒沢利斎
三千家御用達の指物師として、炉縁・香合・棚などの製作にあたる
・土田友湖
仕覆・角帯・服紗などを製作する袋師
・中川浄益
京都を拠点に代々、精巧な金工技術を継承してきた、茶道具の製作を主軸とする金物師
・奥村吉兵衛
風炉先屏風や紙釜敷、軸装などの製作にあたる三千家御用達の表具師
・樂吉左衛門
樂焼の茶碗を作る茶碗師として、歴代の樂家当代が襲名する名称
・飛来一閑
「一閑張」と呼ばれる漆工芸の一種で、一閑張細工師の当主が代々受け継ぐ屋号
・大西清右衛門
400年以上の歴史を有する京釜師。1993年に16代目が襲名した
・黒田正玄
竹細工や柄杓づくりほか、香合・台子・花入といった竹を用いた茶道具も製作

　千家十職に見られる三千家とは、千利休を開祖とした、その後に派生した「茶の家元」の総称です。現在は表千家、裏千家、武者小路千家の三家をもって「三千家」と呼びます。そうした三千家が「点前（てまえ）」の際に用いる道具（茶碗・茶釜・風炉先屏風・柄杓・水指・茶巾・茶器・茶入・棗・茶杓・建水・香合・花入）の査定・鑑定はもちろん、稽古で使われる茶道具・茶器・煎茶器の買取も対応しております。古くから茶道文化が存在している横浜市金沢区には、茶室を設ける寺社仏閣が歴史的な茶道具を所持するケースも多く、そうした買取実績も金沢区において多数ございます。

　実は、古代中国・朝鮮の茶道具、はたまた日本の歴史的な茶器の買取が多いのも、横浜市金沢区という土地柄ならではの特徴です。主な買取例として、中国古染付茶器や南蛮古陶磁器、安南茶器、朝鮮茶碗、桃山茶陶などが挙げられます。おかげさまで、金沢区の方からは中国製や朝鮮製などに見られる、時代特有の査定および鑑定ノウハウにも定評をいただいております。茶道具・茶器・煎茶器の売却をご希望される際は、安心してご連絡ください。

　まずは買取専用フリーダイヤル０１２０－８０８－８９６またはメール、ライン画像による簡単無料買取・査定までお気軽にご連絡下さい。金沢区近隣エリアも対応可能です。