薩摩川内市茶道具買取査定

　鹿児島県薩摩川内市はここ数年、茶葉栽培における品質を高めつつあるのが特徴です。薩摩川内市も県下で取り組む茶どころながら、生産量が抜きん出ている訳ではありません。そうしたなか食品の安全性や環境保全、ひいては持続・再生可能エネルギーで世間の関心を急激に高めているSDGsも問われる「GAP認証」を取得する有機茶の生産業者が、薩摩川内市に増えつつあります。

　かごしま茶は静岡茶に次ぐ全国2番目の生産量で、令和前後から上位2強が拮抗する状況です。それまで不動の首位を独走していた静岡県の生産量が減少に転じつつある傍ら、平成以降に弾みをつけた鹿児島県は、いまや“天下の静岡茶”を脅かすまでの変わり身を遂げています。そんな飛ぶ鳥を落とす勢いにある“かごしま茶”において、近年の品評会やハイレベルな目利きを有する「鹿児島茶商」の評価などで頭角を現しているのが薩摩川内市です。

　まさに少数精鋭の土壌を擁する薩摩川内市の茶づくりは、全国で恒例化する“新茶を祝うイベント”に向けた取り組みも充実ぶりをみせています。そうした一方で2019年には、薩摩川内市の老舗製茶工場が敷地内に瀟洒なカフェ茶寮を併設し話題をさらいました。薩摩川内市民にとって「煎茶は生活の一部」と言えるなか、実は戦前にかけて“幻の薩摩焼”が一世を風靡した茶道の歴史もあります。

　その名残をとどめているのが、薩摩川内市天辰町の山村地区にある平佐焼窯跡群です。JR川内駅から川内川沿いを3kmほど北上した、皿山地区に位置しています。生産期は概ね1780年～1941年頃まで、薩摩焼のなかで唯一の白磁を手がけた伝説の窯元です。

　茶道具に関しては「白磁香炉」や「染付花立」、あるいは平佐焼のなかでは異例の“装飾”を施した「色絵香合」などが現存する代表的なものとして、薩摩川内市川内歴史資料館に収蔵されています。これまでに平佐焼窯跡群からは、多数の白磁が出土しているため、今後の動向に注目する茶道具の専門家やコレクターは少なくないそうです。

　茶道具買取えんやでは、茶の湯との接点を多く持つ薩摩川内市で、茶道具・茶器・煎茶器の買取、査定や鑑定も積極的に実施しています。昨今は千家十職の買取頻度が高まるなか、薩摩川内市においても例外ではありません。

【千家十職の顔『樂家』】
　樂吉左衞門は、安土桃山時代から約450年にわたって続く、樂焼茶碗の当代が襲名する名称です。千家十職の古株であり、歴史研究家などの中には「千家十職の筆頭」として樂家の名を挙げる人も少なくありません。樂茶碗は代々、一子相伝のスタイルを継承し、「手づくね」といわれる制法を用います。ろくろを使用せず、手とへらだけで成形する作風が特徴です。近代における樂茶碗の代表作は、樂吉左衞門館に収蔵される15代・直入作の「焼貫黒樂茶碗 風舟」や「焼貫黒樂茶碗 氣昏雨已過 突兀山復出」などが挙げられます。2019年には、直入の長男である篤人が16代・樂吉左衞門を襲名しました。

　千家十職には、土風炉・焼物師「永樂善五郎」、指物師「駒澤利斎」、楽焼茶碗「樂吉左衞門」、表具師「奥村吉兵衛」、一閑張細工師「飛来一閑」、塗師「中村宗哲」、袋師「土田友湖」、鋳師「中川浄益」、釜師「大西清右衛門」、竹細工・柄杓師「黒田正玄」の10職家が表千家・裏千家・武者小路千家の家元に仕えております。薩摩川内市にお住いの方で千家十職の作品をお持ちの際は、是非お茶道具買取専門のえんやにお声がけ下さいませ。

　表千家や裏千家が「点前（てまえ）」の際に用いる道具一式の査定・鑑定はもちろん、稽古で使われる茶道具・茶器・煎茶器の買取も対応しております。

　茶道具は歴史を有するものですが、薩摩川内市での活動に見られるように、近年は茶道自体が気軽かつ身近に触れ合える存在になりました。茶道具・茶器・煎茶器を売却する際は、ぜひ茶道具買取えんやまでご用命ください。丁寧に対応させていただきます。

　実は、古代中国・朝鮮の茶道具、はたまた日本の歴史的な茶器の買取が多いのも、鹿児島県薩摩川内市という土地柄ならではの特徴です。主な買取例として、中国古染付茶器や南蛮古陶磁器、安南茶器、朝鮮茶碗、桃山茶陶などが挙げられます。おかげさまで中国製や朝鮮製などに見られる、時代特有の査定および鑑定ノウハウにも定評をいただいております。茶道具・茶器・煎茶器の売却をご希望される際は、安心してご連絡ください。

　まずは買取専用フリーダイヤル０１２０－８０８－８９６またはメール、ライン画像による簡単無料買取・査定までお気軽にご連絡下さい。