三木町茶道具買取査定

　香川県三木町に関する茶道文化、あるいは茶道具と聞いて、紀州徳川家ゆかりのものを思い浮かべる人もいるでしょう。ところがそちらは、和歌山市に伝わる茶道の話です。かつて表千家の4代家元が紀州徳川家の茶頭を務めた歴史に端を発し、茶道文化の繁栄に伴い茶道具一式を入れて持ち運べる「三木町棚」が誕生したなどの経緯を持ちます。

　一方、こちらの香川県三木町も、実は和歌山市に負けていません。明治末期～平成中期と長寿をまっとうした三木町の茶人「渡邊順久」がいます。もっぱら渡邊順久といえば、三木町下高岡地区に構え、6つの茶室を擁する稀有な「渡邉邸」の創設者として有名です。1970年代に高松の豪商・揚家から5つの茶室を譲り受け、既存の内装に融合させたと伝えられています。

　また単に改築にとどまらず、喚鐘を備えた夜咄に用いられる茶室であったり、入口を覆うタイルに織部焼を施したりと、その配慮に瀟洒な一面も伺わせるところです。そんな渡邊順久は、若かりし頃に武者小路千家の12代家元・愈好斎から直に薫陶を受け、のちに奈良・春日神社で茶道具づくりの手伝いを経験したといわれています。妻・渡邊宗喜も学童期に江戸千家の門をくぐり、早い時期から茶道教師として三木町の文化振興に貢献しました。

　現代にいたっては先代夫妻の娘が渡邉邸を管理しており、地元の高校の茶道体験やイベント活動の場として活用されています。渡邉邸は古くから地元に親しまれているそうで、先代夫妻から譲り受けた茶道具を所有する三木町民は少なくないとのことです。

【三木町のお茶道具買取品目】
棚、水屋、釜、炉縁、台子、風炉先、茶壺、結界、立礼セット、懐石セット、電熱風炉釜、茶器、前茶器、棗、菓子盆、水差し、香合

　特に、三木町が所在する香川県には、お茶道具の水差し、菓子盆、香合などを手掛ける山下義人、大谷早人などを含む香川漆器の技法「蒟醤」を極めた人間国宝6名がおります。

　茶道具買取えんやでは、茶の湯との接点を多く持つ三木町で、茶道具・茶器・煎茶器の買取、査定や鑑定も積極的に実施しています。昨今は千家十職の買取頻度が高まるなか、三木町においても例外ではありません。

【千家十職の顔『樂家』】
　樂吉左衞門は、安土桃山時代から約450年にわたって続く、樂焼茶碗の当代が襲名する名称です。千家十職の古株であり、歴史研究家などの中には「千家十職の筆頭」として樂家の名を挙げる人も少なくありません。樂茶碗は代々、一子相伝のスタイルを継承し、「手づくね」といわれる制法を用います。ろくろを使用せず、手とへらだけで成形する作風が特徴です。近代における樂茶碗の代表作は、樂吉左衞門館に収蔵される15代・直入作の「焼貫黒樂茶碗 風舟」や「焼貫黒樂茶碗 氣昏雨已過 突兀山復出」などが挙げられます。2019年には、直入の長男である篤人が16代・樂吉左衞門を襲名しました。

　千家十職には、土風炉・焼物師「永樂善五郎」、指物師「駒澤利斎」、楽焼茶碗「樂吉左衞門」、表具師「奥村吉兵衛」、一閑張細工師「飛来一閑」、塗師「中村宗哲」、袋師「土田友湖」、鋳師「中川浄益」、釜師「大西清右衛門」、竹細工・柄杓師「黒田正玄」の10職家が表千家・裏千家・武者小路千家の家元に仕えております。三木町にお住いの方で千家十職の作品をお持ちの際は、是非お茶道具買取専門のえんやにお声がけ下さいませ。

　表千家や裏千家が「点前（てまえ）」の際に用いる道具一式の査定・鑑定はもちろん、稽古で使われる茶道具・茶器・煎茶器の買取も対応しております。

　茶道具は歴史を有するものですが、三木町での活動に見られるように、近年は茶道自体が気軽かつ身近に触れ合える存在になりました。茶道具・茶器・煎茶器を売却する際は、ぜひ茶道具買取えんやまでご用命ください。丁寧に対応させていただきます。

　実は、古代中国・朝鮮の茶道具、はたまた日本の歴史的な茶器の買取が多いのも、香川県三木町という土地柄ならではの特徴です。主な買取例として、中国古染付茶器や南蛮古陶磁器、安南茶器、朝鮮茶碗、桃山茶陶などが挙げられます。おかげさまで中国製や朝鮮製などに見られる、時代特有の査定および鑑定ノウハウにも定評をいただいております。茶道具・茶器・煎茶器の売却をご希望される際は、安心してご連絡ください。

　まずは買取専用フリーダイヤル０１２０－８０８－８９６またはメール、ライン画像による簡単無料買取・査定までお気軽にご連絡下さい。