花巻市茶道具買取査定

　岩手県花巻市の茶道具を語る上ではずせないのが、約130年の歴史を有する台焼です。東北地方では異例の白磁を特徴とし、青磁や辰砂に見られるカラフルな色合いも多く手がけています。

　明治中期に創業した台焼は、花巻産の陶土を原料とする磁器で、温泉地である花巻の源泉を釉薬に使っているのも特徴の1つ。花巻温泉郷に引き湯として源泉を流している「台温泉地区」に窯元があります。

　花巻市を含む岩手の陶土は、一般に鉄分が多いため灰色に仕上がる傾向にあるなかで、白磁に成功していることに価値を持つ台焼。台温泉の源泉を使うことで白磁に成功したものの、当初は磁器の本場である愛知県瀬戸市ほか、栃木県の益子焼など全国に出向いて釉薬の研究を重ねたと伝えられています。

　そうした研究の賜物は、冒頭の青磁などにつながり、現代に見られる台焼のバリエーションを広げました。台焼オリジナルの青磁は、花巻産の米糠を原料とする「糖青磁釉」を使った、淡い緑の色合いが深みを与えています。台焼の茶陶は数が少ないだけに、茶道具コレクターをくすぐる逸品と言えるでしょう。

　花巻市には、古くから茶道三千家流派のうち表千家・裏千家の支部などある事から、同市民の間で茶道が浸透し楽しまれていたと考えられます。

【花巻市での茶道具買取品目】
茶碗、茶釜、風炉、風炉先屏風、柄杓、盆、水指、茶筅、茶巾、茶巾筒、巾筒、茶器、茶入、棗、茶杓、蓋置、建水、台子、棚、袱紗挟み、袱紗、扇子、懐紙、小茶巾、香合、花入れなどが挙げられます。芸術的・希少的な価値がある物が高額で買取されます。

　茶道具買取えんやでは、茶の湯との接点を多く持つ花巻市で、茶道具・茶器・煎茶器の買取、査定や鑑定も積極的に実施しています。昨今は千家十職の買取頻度が高まるなか、花巻市において、「淡々斎」「鵬雲斎」「坐忘斎」などが愛用していたお茶道具は強化買取対象となっております。

【茶道具売却における千家十職一覧】
・樂吉左衛門（初代長次郎）
樂焼の茶碗を作る茶碗師として、歴代の樂家当代が襲名する名称
・永樂善五郎
京焼の家元である土風炉・焼物師として代々、茶碗や土風炉を専門に製作
・黒田正玄
竹細工や柄杓づくりほか、香合・台子・花入といった竹を用いた茶道具も製作
・飛来一閑
「一閑張」と呼ばれる漆工芸の一種で、一閑張細工師の当主が代々受け継ぐ屋号
・大西清右衛門
400年以上の歴史を有する京釜師。1993年に16代目が襲名した
・中村宗哲
茶道具の塗師を専業とし、12代目と13代目は女性が襲名したことで話題になった
・駒沢利斎
三千家御用達の指物師として、炉縁・香合・棚などの製作にあたる
・土田友湖
仕覆・角帯・服紗などの茶入製作を専業とする袋師
・中川浄益
京都を拠点に代々、精巧な金工技術を継承してきた、茶道具の製作を主軸とする金物師
・奥村吉兵衛
風炉先屏風や紙釜敷、軸装などの製作にあたる三千家御用達の表具師

　千家十職に見られる三千家とは、千利休を開祖とした、その後に派生した「茶の家元」の総称です。現在は表千家、裏千家、武者小路千家の三家をもって「三千家」と呼びます。そうした三千家をはじめ各流派の家元が「点前（てまえ）」の際に用いる道具一式の査定・鑑定はもちろん、稽古で使われる茶道具・茶器・煎茶器の買取も対応しております。

　茶道具は歴史を有するものですが、岩手県花巻市での活動に見られるように、近年は茶道自体が気軽かつ身近に触れ合える存在になりました。茶道具・茶器・煎茶器を売却する際は、ぜひ茶道具買取えんやまでご用命ください。丁寧に対応させていただきます。

　実は古代中国・朝鮮の茶道具、はたまた日本の歴史的な茶器の買取が多いのも、花巻市という土地柄ならではの特徴です。主な買取例として、中国古染付茶器や南蛮古陶磁器、安南茶器、朝鮮茶碗、桃山茶陶などが挙げられます。おかげさまで中国製や朝鮮製などに見られる、時代特有の査定および鑑定ノウハウにも定評をいただいております。茶道具・茶器・煎茶器の売却をご希望される際は、安心してご連絡ください。

　まずは買取専用フリーダイヤル０１２０－８０８－８９６またはメール、ライン画像による簡単無料買取・査定までお気軽にご連絡下さい。