神戸市東灘区茶道具買取査定

　兵庫県東灘区には、その立地から深き“茶の湯”の世界を漂わせる「香雪美術館」があります。石垣に囲まれた、木々が林立する中に佇む香雪美術館。東灘区の高級住宅エリア「御影」にあり、最寄りの御影駅から少し歩くと、日本の和が視界に飛び込んでくるロケーションです。

　創設者である村山龍平は、近代日本の歴史に名を刻む実業家の1人で、稀代の数寄者としても知られた存在。朝日新聞社の創始者として一線を退いた晩年の明治年間に御影の地に移り住み、他界から数十年を経て東灘区が誇る文化施設にいたっています。また村山家代々に伝わる藪内流の手ほどきを受けており、「香雪」の号で茶人としても名を残した著名な文化人の1人です。

　号が同美術館に由来していることはもちろん、併設する旧村山家住宅の茶室にも名残をとどめています。ちなみに香雪美術館の茶室では、「玄庵」と題した茶会が恒例のイベント。村山龍平の茶道具コレクションも披露されるとあって、例年の応募者は絶えないようです。

　そんな香雪美術館では、東洋古美術を中心とした1500点以上の村山コレクションが所蔵されています。やはり茶道具も多く、千利休が愛用したとされる「利休丸壺茶入」を筆頭に、楽焼初代・長次郎作の「黒楽茶碗銘古狐」、野々村仁清作の「鴨香炉」など、ハイレベルな逸品が目白押し。茶道具に目が肥えた人には、垂涎ものといえる場になるのでは。

「香雪美術館」以外にも東灘区には、表千家や遠州流の支部があり、古くより茶の湯との接点を多く持つと考えられます。その様な東灘区で茶道具買取えんやでは、茶道具・茶器・煎茶器の買取、査定や鑑定も積極的に実施しています。

　昨今は、三千家をはじめ、薮内流や遠州流など各流派の家元が好むお茶道具を制作する千家十職作品の買取を東灘区で強化しております。

【茶道具売却における千家十職一覧】

・楽吉左衛門（初代長次郎）
楽焼の茶椀を作る茶椀師として、歴代の楽家当代が襲名する名称
・永楽善五郎
京焼の家元である土風炉・焼物師として代々、茶椀や土風炉を専門に製作
・黒田正玄
竹細工や柄杓づくりほか、香合・台子・花入といった竹を用いた茶道具も製作
・飛来一閑
「一閑張」と呼ばれる漆工芸の一種で、一閑張細工師の当主が代々受け継ぐ屋号
・大西清右衛門
400年以上の歴史を有する京釜師。1993年に16代目が襲名した
・中村宗哲
茶道具の塗師を専業とし、12代目と13代目は女性が襲名したことで話題になった
・駒沢利斎
三千家御用達の指物師として、炉縁・香合・棚などの製作にあたる
・土田友湖
仕覆・角帯・服紗などの製作を専業とする袋師
・中川浄益
京都を拠点に代々、精巧な金工技術を継承してきた、茶道具の製作を主軸とする金物師
・奥村吉兵衛
風炉先屏風や紙釜敷、軸装などの製作にあたる三千家御用達の表具師

　千家十職に見られる三千家とは、千利休を開祖とした、その後に派生した「茶の家元」の総称です。現在は表千家、裏千家、武者小路千家の三家をもって「三千家」と呼びます。そうした三千家が「点前（てまえ）」の際に用いる道具一式の査定・鑑定はもちろん、稽古で使われる茶道具・茶器・煎茶器の買取も対応しております。

　千家十職が作った茶道具、茶器には家元の書付、花押が付く場合も多く、歴代家元の書は花押なども多岐に渡りますので、非常に専門性を有しますし、真偽の見極めも非常に重要になってまいります。ご身分や、ご自身が大切に使用されていた茶道具、茶器だからこそ、プロの鑑定士に依頼することが重要になります。

　実は古代中国・朝鮮の茶道具、はたまた日本の歴史的な茶器の買取が多いのも、兵庫県東灘区という土地柄ならではの特徴です。主な買取例として、中国古染付茶器や南蛮古陶磁器、安南茶器、朝鮮茶碗、桃山茶陶などが挙げられます。おかげさまで中国製や朝鮮製などに見られる、時代特有の査定および鑑定ノウハウにも定評をいただいております。茶道具・茶器・煎茶器の売却をご希望される際は、安心してご連絡ください。

　まずは買取専用フリーダイヤル０１２０－８０８－８９６またはメール、ライン画像による簡単無料買取・査定までお気軽にご連絡下さい。