大館市茶道具買取査定

　秋田県北部の内陸に位置する大館市は、杉の木を曲げてつくる「大館曲げわっぱ」の産地として知られています。大館曲げわっぱは秋田音頭にも登場するため、県民にとって馴染みの深い郷土民芸の1つと言えるでしょう。

　軽い上に優れた調温・調湿機能も兼ね備えることから、お櫃や弁当箱の生産が主流の大館曲げわっぱ。そうしたなか、水指や建水といった茶道具を手がける工房も少なくありません。従来の茶道具と様式は異なるものの、曲げ輪ならではの曲線美や木目に定評があります。

　それとは別に大館市の茶道流派では、玉川遠州流が定着しているようです。玉川遠州流は、祖「大森漸斎」が小堀遠州に武家茶道を学び、漢学の縁により第112代天皇「霊元上皇」の茶匠になり、遠州流の武家茶道と貴族的な感性を取り入れたのが「玉川遠州流」です。全国各地に広がる中、秋田県でも活動が盛んになり、大館駅から程近い浄応寺の10代目住職「誉田無等（譽田無等）」が、幕末期に玉川遠州流を大館市から県南方面に広めていったといわれています。

　大舘市には、「玉川遠州流」のみならず「石州流」や茶聖千利休を祖とする「表千家」など様々な茶道流派が浸透しており、現代においても各流派の茶会やイベントなどが執り行われて同市民の身近な存在になっているのではないでしょうか。

　茶道具買取えんやでは、茶の湯との接点を多く持つ大館市で、茶道具・茶器・煎茶器の買取、査定や鑑定も積極的に実施しています。昨今は千家十職の買取頻度が高まるなか、大館市においても例外ではありません。

【千家十職とは】
茶の湯の世界では「職家」とも呼ばれ、茶道工芸の最高峰として名高い千家十職。どの職家も概ね400年という古い歴史を持ち、また一子相伝のスタイルで何十代にわたり現代に「わざ」を残しています。職家のような伝統を継承する茶道具のつくり手は日本で唯一、作品の完成度も類を見ません。それ故に千家十職の手がける器や釜、屏風などは非常に高い価値を有するのです。

【千家十職のご紹介】
樂吉左衛門（茶碗師）
永樂善五郎（土風炉・焼物師）
奥村吉兵衛（表具師）
飛来一閑（一閑張細工師）
中村宗哲（塗師）
土田友湖（袋師）
中川浄益（鋳師）
駒澤利斎（指物師）
大西清右衛門（釜師）
黒田正玄（竹細工・柄杓師）

　歴代の職家が制作した希少価値の高いお茶道具は、全国のゆかりある美術館やお寺などでも貯蔵されているケースもありますが、大舘市と表千家の歴史を考えますと現代において、ご自宅の蔵などに、歴史的な千家十職作品が眠っている可能性があると考えております。

　表千家や裏千家・武者小路千家をはじめ玉川遠州流・石州流など各流派の家元が「点前（てまえ）」の際に用いる道具一式の査定・鑑定はもちろん、稽古で使われる茶道具・茶器・煎茶器の買取も対応しております。お手持ちのお茶道具を売却する際は、ぜひ茶道具買取えんやまでご用命ください。丁寧に対応させていただきます。

　古くは、唐・清朝時代をはじめ15世紀には朝鮮からの文化交流があった、秋田県大舘市には、古代中国・朝鮮の茶道具・茶器が多く存在しており、当店にご相談をいただき数多く買取させて頂いております。主な買取例として、中国古染付茶器や南蛮古陶磁器、安南茶器、朝鮮茶碗、桃山茶陶などが挙げられます。おかげさまで中国製や朝鮮製などに見られる、時代特有の査定および鑑定ノウハウに定評をいただいております。茶道具・茶器・煎茶器の売却をご希望される際は、安心してご連絡ください。

　まずは買取専用フリーダイヤル０１２０－８０８－８９６またはメール、ライン画像による簡単無料買取・査定までお気軽にご連絡下さい。