岩倉市茶道具買取査定

　一口に尾張の織田信長と言っても、その全土が聖地とは限りません。当然ながら清洲城のような“これぞ聖地”もあれば、信長の足がかりになった“敗北地”もあります。こうした視点で捉えると、岩倉市は後者よりかもしれません。信長史を振り返ってみても、岩倉市はどこか「印象が弱い」というイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。実際に岩倉城はアンチ信長勢の居城で、織田信長との戦いにあっさり敗れたのが、歴史の教科書にある史実です。

　こうした経緯も手伝ってかどうか、愛知県岩倉市では三千家にまつわる茶道具が買取市場に出回る傾向にあります。一般に愛知県の場合、織田信長の弟・有楽斎の流派団体の茶器であったり、尾張徳川家ゆかりの御庭焼が主流です。そうしたなか例外的なのは一宮市で、隣接する岩倉市と同じく三千家の茶道具が流通傾向にあります。

　実は一宮市には“千家御用達”と言っても過去ではない、由緒正しい茶席があることで有名です。一宮市の真清田神社に設けられた茶室「桃丘亭」は、表千家や裏千家が名を連ねる月釜の開催歴70年以上という愛知県屈指の名席として知られています。2020年に月釜70周年記念茶会が開かれた際は、楽家歴代の茶碗展と表千家歴代家元の茶杓展も行われたほどです。このような通常では拝見できない名物茶器の披露であったり、一宮市と隣接する土地柄であったりが、昨今の岩倉市の茶道具売買における状況と関係しているのかもしれません。

　茶道具買取えんやでは、茶の湯との接点を多く持つ岩倉市で、茶道具・茶器・煎茶器の買取、査定や鑑定も積極的に実施しています。昨今は千家十職の買取頻度が高まるなか、岩倉市においても例外ではありません。

【千家十職とは】
　茶の湯の世界では「職家」とも呼ばれ、茶道工芸の最高峰として名高い千家十職。どの職家も概ね400年という古い歴史を持ち、また一子相伝のスタイルで何十代にわたり現代に「わざ」を残しています。職家のような伝統を継承する茶道具のつくり手は日本で唯一、作品の完成度も類を見ません。それ故に千家十職の手がける器や釜、屏風などは非常に高い価値を有するのです。

【茶道具売却における千家十職一覧】
・楽吉左衛門（初代長次郎）
楽焼の茶椀を作る茶椀師として、歴代の楽家当代が襲名する名称
・永楽善五郎
京焼の家元である土風炉・焼物師として代々、茶椀や土風炉を専門に製作
・黒田正玄
竹細工や柄杓づくりほか、香合・台子・花入といった竹を用いた茶道具も製作
・飛来一閑
「一閑張」と呼ばれる漆工芸の一種で、一閑張細工師の当主が代々受け継ぐ屋号
・大西清右衛門
400年以上の歴史を有する京釜師。1993年に16代目が襲名した
・中村宗哲
茶道具の塗師を専業とし、12代目と13代目は女性が襲名したことで話題になった
・駒沢利斎
三千家御用達の指物師として、炉縁・香合・棚などの製作にあたる
・土田友湖
仕覆・角帯・服紗などを製作する袋師
・中川浄益
京都を拠点に代々、精巧な金工技術を継承してきた、茶道具の製作を主軸とする金物師
・奥村吉兵衛
風炉先屏風や紙釜敷、軸装などの製作にあたる三千家御用達の表具師

　表千家や裏千家が「点前（てまえ）」の際に用いる道具一式の査定・鑑定はもちろん、稽古で使われる茶道具・茶器・煎茶器の買取も対応しております。

【岩倉市での茶道具買取品目】
茶碗、茶釜、風炉、茶掛軸、風炉先屏風、柄杓、盆、水指、茶筅、茶巾、茶巾筒、巾筒、茶器、茶入、棗、茶杓、蓋置、建水、台子、棚、袱紗挟み、袱紗、扇子、懐紙、小茶巾、香合、花入れなどが挙げられます。芸術的・希少的な価値がある物が高額で買取されます。

　表千家や裏千家・武者小路千家をはじめとする各流派の家元が「点前（てまえ）」の際に用いる道具一式の査定・鑑定はもちろん、稽古で使われる茶道具・茶器・煎茶器の買取も対応しております。

　茶道具は歴史を有するものですが、愛知県岩倉市での活動に見られるように、近年は茶道自体が気軽かつ身近に触れ合える存在になりました。茶道具・茶器・煎茶器を売却する際は、ぜひ茶道具買取えんやまでご用命ください。丁寧に対応させていただきます。

　実は、古代中国・朝鮮の茶道具、はたまた日本の歴史的な茶器の買取が多いのも、愛知県岩倉市という土地柄ならではの特徴です。主な買取例として、中国古染付茶器や南蛮古陶磁器、安南茶器、朝鮮茶碗、桃山茶陶などが挙げられます。おかげさまで中国製や朝鮮製などに見られる、時代特有の査定および鑑定ノウハウにも定評をいただいております。茶道具・茶器・煎茶器の売却をご希望される際は、安心してご連絡ください。

　まずは買取専用フリーダイヤル０１２０－８０８－８９６またはメール、ライン画像による簡単無料買取・査定までお気軽にご連絡下さい。