知立市茶道具買取査定

　例年ゴールデンウィークにかけて、紫一面の燕子花ワールドが見頃を迎える愛知県知立市・無量壽寺の境内。無量壽寺を含めた周辺一帯には16の池が集まり、水中から咲き誇る「カキツバタ」の花を整備された遊歩道から満喫できます。この湿地ならではの景勝が琴線に触れ、かの在原業平は平安時代に歌を残しました。

　そして江戸時代後期にも、この知立市八橋地区から一大旋風を巻き起こした茶人がいます。伊勢物語で在原業平と無量壽寺を知り、カキツバタを求めて赴いた八橋売茶翁です。通称は「2代目・売茶流」で、しばしば「方厳」の名でも知られています。

　初代・高遊外売茶翁が京都で生涯を閉じた当時、福岡に生まれた方厳はまだ3歳。やがて初代を私淑し、そんな心の師が辿った人生の道のりを追いかけました。煎茶道のルーツである長崎を皮切りに、京都や江戸を旅しては売茶でもてなし、46歳にして念願の八橋に入ります。ところが目にした現実は、伊勢物語で膨らませたイメージとはかけ離れた荒地でした。

　ここから方厳はカキツバタや無量壽寺などの再興に取りかかり、売茶を介した集客効果にも目をつけます。結果、方厳の狙いは奏功し、現在の知立市を中心に尾張国に煎茶道が普及した、というのが俗に「八橋伝説」として語り草のエピソードです。

　ちなみに現代の尾張や西三河地域に根付く煎茶の習慣、さらには茶器の使用に見られる常滑焼急須の普及も、方厳こと八橋売茶翁の相乗効果によるもの、という見解は少なくありません。知立市で茶道具を売買する際は、常滑焼の茶器類も去ることながら、安定感のある瀬戸焼も押さえておきたいところです。

　茶道具買取えんやでは、茶の湯との接点を多く持つ知立市で、茶道具・茶器・煎茶器の買取、査定や鑑定も積極的に実施しています。昨今は千家十職の買取頻度が高まるなか、知立市においても例外ではありません。

【千家十職とは】
　茶の湯の世界では「職家」とも呼ばれ、茶道工芸の最高峰として名高い千家十職。どの職家も概ね400年という古い歴史を持ち、また一子相伝のスタイルで何十代にわたり現代に「わざ」を残しています。職家のような伝統を継承する茶道具のつくり手は日本で唯一、作品の完成度も類を見ません。それ故に千家十職の手がける器や釜、屏風などは非常に高い価値を有するのです。

【茶道具売却における千家十職一覧】
・楽吉左衛門（初代長次郎）
楽焼の茶椀を作る茶椀師として、歴代の楽家当代が襲名する名称
・永楽善五郎
京焼の家元である土風炉・焼物師として代々、茶椀や土風炉を専門に製作
・黒田正玄
竹細工や柄杓づくりほか、香合・台子・花入といった竹を用いた茶道具も製作
・飛来一閑
「一閑張」と呼ばれる漆工芸の一種で、一閑張細工師の当主が代々受け継ぐ屋号
・大西清右衛門
400年以上の歴史を有する京釜師。1993年に16代目が襲名した
・中村宗哲
茶道具の塗師を専業とし、12代目と13代目は女性が襲名したことで話題になった
・駒沢利斎
三千家御用達の指物師として、炉縁・香合・棚などの製作にあたる
・土田友湖
仕覆・角帯・服紗などを製作する袋師
・中川浄益
京都を拠点に代々、精巧な金工技術を継承してきた、茶道具の製作を主軸とする金物師
・奥村吉兵衛
風炉先屏風や紙釜敷、軸装などの製作にあたる三千家御用達の表具師

表千家や裏千家が「点前（てまえ）」の際に用いる道具一式の査定・鑑定はもちろん、稽古で使われる茶道具・茶器・煎茶器の買取も対応しております。

【知立市での茶道具買取品目】
茶碗、茶釜、風炉、茶掛軸、風炉先屏風、柄杓、盆、水指、茶筅、茶巾、茶巾筒、巾筒、茶器、茶入、棗、茶杓、蓋置、建水、台子、棚、袱紗挟み、袱紗、扇子、懐紙、小茶巾、香合、花入れなどが挙げられます。芸術的・希少的な価値がある物が高額で買取されます。

　茶道具は歴史を有するものですが、知立市での活動に見られるように、近年は茶道自体が気軽かつ身近に触れ合える存在になりました。茶道具・茶器・煎茶器を売却する際は、ぜひ茶道具買取えんやまでご用命ください。丁寧に対応させていただきます。

　実は、古代中国・朝鮮の茶道具、はたまた日本の歴史的な茶器の買取が多いのも、愛知県知立市という土地柄ならではの特徴です。主な買取例として、中国古染付茶器や南蛮古陶磁器、安南茶器、朝鮮茶碗、桃山茶陶などが挙げられます。おかげさまで中国製や朝鮮製などに見られる、時代特有の査定および鑑定ノウハウにも定評をいただいております。茶道具・茶器・煎茶器の売却をご希望される際は、安心してご連絡ください。

　まずは買取専用フリーダイヤル０１２０－８０８－８９６またはメール、ライン画像による簡単無料買取・査定までお気軽にご連絡下さい。